諸塚・桂神楽スケッチ/諸塚神社秋季例大祭&桂神楽奉納:ライブペインティング/「神楽と仮面の民俗誌<企画5-5>」
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【荒神の杖譲り】
我荒神が
神主に引き出ものにてひきたてまつろう
このつえと申するは
かどにたつればきちじょうてんの
やらいのふだとなり
寝床にたつればこうとくじのふだとなり
四方のいぬいの隅にたつれば
ふっきまんぷくのつえとなる
このつえをわれ荒神が
引き出ものにてたてまつろう
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桂神楽では
神楽の開始に先立ち
二体の荒神が出て
神主と問答をする
長い問答の中で
宇宙星宿の理<ことわり>
四季五行の法則
神楽の由縁などが説き明かされ
荒神が
村に幸を授ける宝の杖を神主に渡して
神楽が開始されるのである。
渡来の文明神と先住神たる自然神との出会いと激突、
相克と和解・協調の物語――
神楽の場に怒り出て来た森の神・荒神が
渡来の民族の祭祀者である神主と対話し、
村人の仲裁によって和解する。
ここにこそ、
神楽の真髄が語られている。

